チンカルボー 下【完】

ジシン


私は海と二人で普通に家に居た時、地震がきた。

私は今まで生きてきた中で大きい地震に対面したことがない。だから地震がきても大きくならないと思い込んでたし、驚きもしなかった。

そしたら徐々にすごく大きくなって、どうしていいか分かんなくて、とにかく海を抱き締めた。


たんすから物が落ちてきて…

私は海を抱え裸足で窓から外に飛び出た。

外に出て家や電柱から離れてしゃがみこんだ。地面も家も私の視界も全てが揺れてる。


海はぴっとり抱きつきながら

「パ~パァァアアァアァァ」

と泣き叫んでいた。


もう…なんでよ…

私頼りないけど、自分を犠牲にしてでも海を守りたいのに…こんな時までパパなんて呼ばないでよ。側に居るのは私だよ。

あいつはヒーローなんかじゃないんだから。

0
  • しおりをはさむ
  • 26453
  • 214
/ 435ページ
このページを編集する