チンカルボー 下【完】

コウエン


あまり遊具が無い公園なので海を連れて来たこともなかったから、すごく久しぶりだった。


「懐かしいね~」

「うん」

変わってないなぁ。

告白された時に二人で座ったベンチに座る。
緊張しながらも私の目を見て言いたいと、恥ずかしがって顔をあげない私に顔あげてって言って…

¨ゆうよ?…たっつんは、まりが好きです。大好きです。もう他の男のまりなんて嫌だから、これからはずっと俺のまりで居てくださいっ¨

って言ったんだ。
私は今でも覚えてる。
でも竜也はさっさと忘れて他の女のたっつんになりやがったんだ。


私達は変わっちゃったけど、何も変わらないこの公園に、なぜかみじめになってくる。


昔はこのベンチで抱き合ってたのに。

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