あの日…未来から届いた手紙は確かに私を勇気ずけ、貴方へと続く道筋を魅せてくれた。

ねえ、もう一度私を抱きしめて欲しい……其のために…。

未来から届いた手紙は…私に勇気をくれた。


私にも先が有るのだと信じさせてくれた。


ねえ…逢いたいよ。


ねえ…寂しいよ。


ねえ…辛いよ。


そんな言葉さえ…包んでくれそうな気がした。


朝海は…未来の夫から届いた手紙に…初めは悪戯だと思ったが、それを心の支えに立ち止まったままの時間を進め始めた。


何でも良かったのかも知れない。

ただ、誰かに背中を押して欲しかった。


やっとたどり着いた先にはいったい何が待っているのだろうか?