5人の王子と氷姫 ー悪魔の爪跡ー

第十八章 翻弄

大成功に終わったクリスマスコンサート。

あっという間に、年が開け、、

去年から、曲作りに苦しんでいたケイが、完成させた僕達の新曲。

『Servant for your Palace』

バラード曲だ。

前奏は、スパニッシュギターのみ。

静かで、あまりにも綺麗な曲、、

悲しい曲調、、

曲だけ最初聞かされて、ドキドキした。



譜面を渡されて、、

僕らは絶句したね。

ごまかしが効かない、歌唱力の要る難解な曲。


なんていう曲作るんだよ!




曲の出だしが僕のソロから、、

高音の僕から始まって、

ショーンの中低音が絡む、



さびに入ると、マックの爆発的な声量の伸びのある声にかわる、、


その、バックにジェイとケイの低音のラップ交互に入る。

僕とショーンがマックのハーモニーとなる。


どんどん、盛り上がる曲調、

最後は5人のハーモニー、

また、ここで、スパニッシュギターのみの演奏だ。


レコーディングディレクターを兼ねたケイの鬼のダメだしが続いた、、


一番、声量のあるマックでさえ、、

「俺、ギブしそうだ、、」

と、弱音を吐いた。


それほど、ケイは容赦ない。

「お前、もっと、もっと伸びのある綺麗な高音だせよ!」

「ダメだな!」

僕にも、容赦なく厳しいダメだしが続いた。

一番、厳しかった気がする、、


「お前の最初の声で、全てが決まるんだ!」

「最初のでだしだけで、全てのリスナーの心に迫る声で歌え!」


延々と続いたレコーディング、、


僕達は、煮詰まっていた。


ケイは、思い浮かぶイメージどおりの声が取れないので、

まあ、

超不機嫌。


そんな時、陣中見舞いにアリスとケルとミリョンが来た。

三人で作ったというお弁当をもって、、

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