5人の王子と氷姫 ー悪魔の爪跡ー

第十九章 ヨーロッパへ

あれから、アリスには、医者から処方されていた薬を飲ませ寝つかせた。


アリスは、寝入るまでケルの手を離さなかったそうだ。


アリスは、また、不眠になってしまったんだ。


アリスが落ち着くまでの一週間、

僕らは、会議に会議を重ねていた。


日本から、山上さんと野田監督も来ていた。



決定したのは、、


アリスの写真集製作と、

僕らのPV撮影を同時進行で行うってこと。


プロドューサーには、ケイ、マック、ミギョン女史、野田監督が、


そして、

野田監督が、今度の僕らのPVの監督に、ある人物を推薦した。

それが、なんと、


ハリウッドから、ファンタジー映画の巨匠、

アカデミー賞ノミネートの経歴をもつ、

ステファン・スミス氏だ。

まだ、30代の若さの凄い才能の持ち主。


ケイが尋ねた。

「そんな大物監督が、僕らのPVを引き受けてくれるでしょうか?」

野田監督は、

「大丈夫だよ」

「だって、彼は僕の親友だから!」

「それに、アリスについて興味深々だったし、、」


野田監督が、ケルの誕生日前にロスに観光で行ったけど、

そのとき、泊まってたのが、スミス氏の豪邸だったらしい。


「彼は、口は堅いよ。信頼のおける懐の深い男だよ」

「ただ、、、」

ただ?

ケイが続けて尋ねた。

「ただ、何なんですか?」


野田監督は、僕ら5人を見渡して、

ちょっと困った顔をした。


「ただね、、彼はゲイなんだ!」

「だから、アリスより、僕は、君達のほうが心配だなって思ってね」

「とくに、ジョンなんか彼の好みだと思うな」


僕らは、驚いて声も出なかった。

スミス氏といったら、ちょっとマッチョで、なかなかのハンサムな監督。

いつも、有名女優とか、モデルとかとのゴシップが雑誌を賑わせていたからだ。


マックが、尋ねた。

「スミス氏はバイですか?」

「この前、主演の女優とデートしてたって、ニュースになってましたよね?」



「ああ、あれは彼女達が彼を追っかけるから、そんな噂が耐えないんだよ」

と、野田監督は笑って答えた。


マックが、僕を困った顔で見たんだ。

僕は、ゲイじゃないってば!

と、マックを睨んだ。


0
  • しおりをはさむ
  • 5
  • 5
/ 299ページ
このページを編集する