5人の王子と氷姫 ー悪魔の爪跡ー

第五章 アリス入院

僕らは、あの後すぐアリスが入院したことを聞いたんだ。

僕らのショックは相当なものだった。



僕らは、その後の激務を無我夢中でこなした。

僕は、マックが一番心配だった。


けど‥‥‥


テレビ収録でも取材でも、マックはいつものマックだった。

兄貴たちもだ。


テレビを見ている人たちには、僕らはいつもどうりに見えていただろうと思う。



兄貴たちのプロ根性はさすがだった。


僕以外は‥‥‥


僕がいちばんだめだなぁーー‥‥

ジェイが、時々、収録中に小声で注意してくれた。

“ジョン、顔がくれーよ、声も!” 
  
って‥‥‥

天然元気な僕が、時々みせるこんな状態に僕を愛してくれるファンたちは見逃さなかった。

僕らのTwitterに、そのことを心配する書き込みが急増しちゃったんだ、、

『最近、ジョン、元気ないね。大丈夫?』

『仕事、忙しすぎるの? オッパ、ファイティン!!』

など、ありがたい激励の数々。

それを読んで、僕はちょっと泣いた。

ファンって本当にありがたい。

元気もらえる。

気持ちがすぐ顔にでちゃう僕。


ほかの兄貴達は、宿舎以外ではいつもどうり。

ただ、違うのは、兄貴達に彼女さんからかかってくる電話だ。

その話すトーンは僕以上に暗い。

マックなんか、ものすごくそっけない切り方をしてたんだ。

いつもなら甘い言葉を並べるのに‥‥

「ああ‥‥‥うん‥‥」

「ごめん‥‥行けない‥‥‥」

「じゃ、切るね」

このボキャブラリーの少なさ!!

ケイもジェイもショーンもマックと似たり寄ったりだ。


彼女さんたちは、兄貴たちの豹変ぶりに心配して、何回も電話をかけてきた。

多分メールも、、

マックなんか、しつこい彼女には、

「ごめん‥‥もう電話しないでくれるかな‥‥」

「ちょっと今、集中しなきゃいけない仕事があるんだ‥‥」

ってものすっごく冷たいトーンで話してた、、



宿舎では、仕事終わるとみんな倒れこむように寝た。

会話も余りない‥‥

だれも笑わない‥‥


ただただ僕たちは毎日が疲れていた。


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