5人の王子と氷姫 ー悪魔の爪跡ー

第八章 アリスブームと余波

“Alice” というアリスの名前が写真集のタイトルになった。

僕らは、アリスの写真集に参加した男性モデルとして、名前が載った。


主役はアリスだ。


写真のできばえから、こう決まった。


ぼくらは脇役にしかすぎない。


この写真集が発売になると、世界中から物凄い反響がおこった。

アリスブームになった。

写真集の発売部数でギネスレコードに載ったほどだ、、

そのおかげで、ぼくらの知名度も物凄くアップしたんだ。

カメラマンの長野さんも、スタイリストの中里さんも、もちろんSJも、、、

あの写真集を作ったスタッフは伝説になりつつある。


雑誌の取材件数も半端なくふえ、僕らはめちゃくちゃ忙しくなった。

アリスに関して、質問攻めさ、、


でも、あの撮影に参加した全てのスタッフが口を閉ざしたんだ。


不思議とだれも、アリスに関して情報をもらすことがなかった。


それほど、アリスはスタッフから愛された。

みんな、アリスに魅了されたんだ。

あのときのスタッフに、山上さんはアリスには心の障害があるって少しだけ皆に説明したからなんだ、、

だから、アリスを守ってねって‥‥‥

世界中がアリスの素顔を知りたがった。




アリスはっていうと、そういう世間の騒ぎなど、まっったく知らない様子で、いつもどおりの日常を送っていたんだ。


部屋で、お父さんのように絵を描いて、、

外にでれないから、世界中の風景写真をみては、きれいな水彩画を描いていた。


ケルも毎日のように、アリスの家に遊びに行っているらしい。


ケルはこの騒動を知っている一人だ。

でも、彼女が一番アリスを守りたいと思っるから、いつもどおりに振舞っているようだ。


僕らは、あの後、コンサートの準備に忙しかった。


取材もシャットアウトして、毎日、朝から晩まで練習に励んでいたんだ。


そんな折、山上さんが僕たちのところへ来て、またまたとんでもないことを言ったんだ。

「昨日ね、アリスを訪ねたの」

「ちょっと、冗談でね、アリス、K-Princeの夏のコンサートに出てみない?って言ったのよ」
 
「そしたらね、彼女、是非やりたいっていってくれたわ」


僕らは、ええっーーー!!!!って絶叫したんだ。

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