5人の王子と氷姫 ー悪魔の爪跡ー

第十章 アリスの決意

山上さんは、アリスと玲奈が踊るって聞いて、

「ビデオあったら、とらせていただけませんか?」

って高階さんにお願いした。

高階さんは、愛用のビデオをセットした。

アリスとケルは、ちょっと恥ずかしそうな顔してたけど、

ふたりは、広いリビングの中央へ行くと、

僕たちに背を向けてたった。


アイス・ドールのでだしのポーズだ!


山上さんも驚いてた。

そして、CDのスタートボタンを押した。



ビートの効いた前奏が、かかると二人の両腕がゆっくりと上がっていった。

同時だ、、

腕のあがるスピードもタイミングも、、


そして、曲の導入部、

マックがメインで歌う歌いだし、、

ケルとアリスは、マックの後ろで踊る僕たちの振り付けを完璧に踊った。


ダンスはしなやかで、大きい、、

ジャンプも見事なシンクロだ、、

手の角度、指先の方向まで、、

その上、二人とも、まるで体重がないんじゃないかってくらい、軽やかなんだ!


二人しかいないのに、

二人の存在感、

二人の迫力、

半端なく凄かったんだ。


呼吸が合うって言うのは、

こういうことなんだ、、、

って僕は思った。



僕ら以上に見事だ、、


かなり、難度のある僕らのダンス!

僕たちのは、セクシーで力強い!


アリスとケルは、それをしなやかに踊った。


山上さんも、僕たちも、ただただ驚いていた。



曲が終わり、二人は息を切らせていた。


「すばらしいわ!!!」

山上さんは立って力いっぱい拍手した。

感動していた、、

二人の世界に、、、

僕たちも、立って大きな拍手をした。


高階さんが言った。

「あの子たち、寝る間も惜しんで練習してたんですよ」

「それはもう、夢中になって、、」

「ビデオに自分たちのダンスとっては、あーだこーだと話し合っててね」

「だから、優ちゃんが今、あんなに話せるのは、玲奈ちゃんのおかげなんです」


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