若頭は旦那様!?!?

《14》














ベッドの下に散らばった衣類に、朝の日が一筋差し込む。










あぐらをかいた俺の上に向かい合うように座り、肩に顔を預けてくる妻は、その訪問に気付いていない。







そして俺が汗ばんだ身体でどれほど愛を伝えても、それは同様である。












「…っ霞…」

「んっ……っ…………」








自分の中で熱く脈打つものにも、もう何十回目か分からないほどくり返されているから慣れたんだろう。






朝になるといつも一方通行。











「…寝ている間に犯すのも気分良いけどな」












だが死んだように眠る霞を見ていると時々、このまま目を覚まさないのではないかと思うことがある。







何かの伽話にあるように、誰か別の男の愛を待って眠っているのではないかと思うことがある。










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