若頭は旦那様!?!?














席を降りるとサンサンの太陽が服越しに肌を痛めつける。





外あっつー…。









後部座席の扉を開けると、霞さんと同じ目で海を見つめる登夜さんを抱きかかえ、霞さんが降りてきた。






潮の香りが辺りを包み、ザザ…と波の音が聞こえる。











「…海…に、来るつもりだったんですか?」

「あぁ」






悠月さんを片腕に抱き上げた若は地に足をつけ、霞さんのすぐ隣に行く。










「……シート、持って来てないですよ…?」








心配そうな顔の霞さんが顔を上げると、若は待ってましたと言わんばかりに口角を上げた。





指輪のある手の指を白い手のそれと絡め、ゆっくりと引いて歩き出す。










初夏だが暑いからか、サーファー集団、学生ほどの男らが三組、それにカップルが二組いた。









車にロックをかけ、階段を降りて砂浜を歩く影を追うと、日陰にでっかいシートを引いてそのど真ん中に座るガタイの良い男がいた。










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