若頭は旦那様!?!?

《22》














side/李泱












愛に秘密は付き物だと思う。










大切な人だからこそ、傷付けたくないからこそ、知られたくない秘密というのはある。













例え相手の傷を全てを受け入れても、自分の傷は相手に与えたくない。














「ハァ、ハァ、っ李泱!」










シンとした廊下に足音が響く。












「姐さん、組長……」









椅子から立ち上がった俺を見た二人は、次に手術中と点灯された赤いランプを見上げた。











「…悠月と登夜は?」

「精密検査を受けても大丈夫だったので、念のために今日だけ入院することになりました」

「……柊悟は?」

「さっき向こうに運ばれました。
凍傷と骨折で…」

「…そうか…」









それきり、組長は口を閉ざす。










「…撫子さんたちは?」

「向こうの休憩室で、秀孝と一緒だ」

「そうですか…」










一同が一斉に黙り込むと、手術室の扉が開き、一人の医者が出て来た。








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