若頭は旦那様!?!?














俺が深く考えることを、あいつらは迷いなくやってのける。







若さ、……だけじゃねぇな。










「……お前ら並べ」


『二人とも並んで』









去年もこうして、写真を撮った。








入学式と書かれた看板の前に、新品のランドセルを背負った悠月と登夜が並んだ。







その後ろに霞が立ち、写真を撮ろうとした俺を呼んだ。










「…パパも撮ろう?」

『柊悟さんも一緒に』








霞とよく似た美しい声で、兄たちに挟まれた撫子は俺を呼んだ。









「あんな親父いても仏像みたいになるだけだぞ?」

「…でもパパも一緒がいい」

「そうだね、今年も父さんも一緒に」






李泱は「じゃあカメラマンに向かって笑ってくださーい」と言いながらスマホのピントを合わせている。






俺が3人の後ろ、看板の横に立つと、撫子は半歩下がって俺の手を握ってきた。










「……」

「はい、じゃあ撮るよー」









──カシャ










その夜、すぐに現像した写真が李泱から撫子に送られると、撫子は嬉しそうに自室の勉強机のデスクマットに挟んでいたらしい。







それを見た石田が、ピンクのいかにも女用の写真立てをプレゼントし、撫子はそれに写真を飾っておいたようだった。










0
  • しおりをはさむ
  • 4699
  • 14424
/ 410ページ
このページを編集する