若頭は旦那様!?!?

《23》














side華











「新しい下着の替え、置いとくわよ」

「…………」










来る日も、来る日も。









霞ちゃんが眠るベッドの傍らで、パイプ椅子に腰掛けた柊は静かに最愛の人を見つめていた。










真っ白い手に自らの手を重ね、包み込む。












幸せな光景のはずなのに、彼女の目が長い間閉ざされているだけで、こうも感じ方が違うのかと思い知らされる。









まるで昔の息子を見ているようだった。









感情があるのかないのか分からない。








唯一、子どもたちといる時だけは、僅かにその機微を感じることができた。











「…朝夕は子どもの世話、昼は仕事、夜も寝ずにここへ来てたら…体壊すわよ」

「…………あぁ」









聞いているんだか、いないんだか。






自分の体も重傷から回復したばかりで、本調子じゃないっていうのに…。








暗い部屋のカーテンを閉ざしたまま、明かりもつけてないからか、その目からは何も感じない。








それはもう、無に等しかった。









「…じゃあ、戻るわね」

「……」







物音一つしない部屋の扉は、ゆっくりと開いてもやけに大きな音をたてる。











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