若頭は旦那様!?!?














そっと扉を閉じた後、重い足を待っている車まで運んだ。









「どうでした?」







後部座席のドアを開けた秀孝は、私が乗り込んだのを確認した後ドアを閉ざし、運転席に静かに座った。










「生きてるのか死んでるのか分からないわ」

「…どうしたもんですかね」







滑り出した車は夜の病院の敷居から抜け出していく。










「こればっかりは…祈るしか…」








目覚めてみないと、後遺症の有無は分からない。






けれどそもそもいつ目覚めるのか、目覚めることがあるのかどうか、それさえ分からない。










「……組員の中では、若の士気が下がるし、後に姐さんとして君臨できるかも分からない人をいつまでも待つくらいなら、諦めるなり、新しい方を見つけるなりした方がいいという意見も上がっています」







昔は好き放題できた。





けれど今は違う。







暴排条例が厳格になりつつあり、煙草や刺青でさえ嫌悪を表す人が増えてきた。








過去にどんなに暴れてた組員でも、守備に力を入れなければならないことを身に染みて痛感している。










「先を見据えなければ…」

「……そうね……」








唯一存在する女性の姉御という存在は、意外にも大きいもの。










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