若頭は旦那様!?!?

《15》













side/霞










それまで泣いていた登夜が眠りにつき、悠月の隣にそうっと下ろす。







ししおどしの平穏な音と遠くからの組員さんの声以外聞こえない空間に、ひたひたと忍び寄る足音が聞こえて顔を上げた。










柊悟さん…の、足音…じゃない…。












二人の前に立って少しだけ身構えると、廊下に長いシルエットが伸びる。







眉を顰めた次の瞬間、そこから背の高い男性が現れた。














キリッとした眉と凛々しい目。






口角の上がった薄い唇。






細い顔にかかる黒く緩いパーマの髪。









彫りの深い顔立ちで、私を黒い瞳に映すとニッコリと微笑んだ。













この人…。











「柊悟さんの、お兄さん……?」











フレンドリーで包むような雰囲気も、細めの肩も、全然違う。





けれど顔立ちや足の長い抜群なスタイルは、とてもそっくりだ。








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