若頭は旦那様!?!?

















「若いっていいのぅ…」

「せめてあと30若ければなぁ~」

「いやいや、我々もまだ頑張れば!」

「かわいい嬢ちゃんも嫁にもらえるってか?」

「「「「「アッハッハ!!」」」」」








冷やかしのような笑いを耳にしながら深緑の袖元を見つめる。








「…………………」

「……ジジイが呼んでる」







そのトーンが低く鋭いことに、多分柊悟さんは気付いていないんだろう。










「…分かりました」






なかなか離れない腕を掴んで下ろすと、大きな手はそのまま私の手を握り引いた。










「まるで駆け落ちだな」

「若さ故だなぁーッハッハッハ!」








まるで下町の酒場のような大笑いが遠ざかると、柊悟さんの足取りは重くなっていく。












「……柊悟さん…?」







やがてその足はピタリと止まった。










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