若頭は旦那様!?!?

《16》













side/柊悟









初めは、何をしてんのか理解ができなかった。









「あぁっ……………ダメっ……ゃぁっ………」









変な声が聞こえた廊下に立ち止まり、僅かに開いた障子の中を覗く。






カーテンを閉ざした部屋は明かりも付いておらず、やけに変な匂いがした。










「もうっ……やめっ………………」









真ん中に敷かれた一枚の布団。





掛け布団が一定のリズムで跳ね、唯一見えたのは荒い息を吐きながら間近で見つめ合う二つの顔だった。







下は俺のお袋ほど若い女で、上は見慣れたジジイ。












「しゅ────、」







俺の名を呼びかけた声は止み、振り返ると唇をワナワナと震わせたババアが佇んでいた。






見開いた目の視線は床に落ち、唇をきつく閉ざしている。









鬼のようというより、その真逆の顔をしていた。











0
  • しおりをはさむ
  • 5066
  • 14662
/ 432ページ
このページを編集する