怪物【下】完+おまけ

むっつ /深まる謎




「カホちゃん無事で良かった。」



ギュッと私を抱きしめてきた佐倉千景は、いつもみたいにふざけている様子ではなく。



本当に私の事を心配していたという事が、余裕のない声を聞いて実感した。



いつもなら「離れろ」と言って突き放すが、今回はそれが出来る空気ではない。



しかしそれを見ていた隼人は、容赦なくベリッと佐倉千景を私から引き離した。



「薺に触んな。」

「ハヤちゃんの鬼!良いじゃん少しくらい!」

「黙れ。それならこの前みたいに秀でも抱きしめてればいいだろ。」



ため息と共に吐かれたその言葉に、秀さんはすぐ様隼人を睨みつける。



「隼人てめぇ…その事を掘り返すな!」


「本当にあれは目に毒だったよねぇ。」


「啓は黙っとけ。」


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