怪物【下】完+おまけ

やっつ /ゲームスタート



私とサキは奇数の走者のコースに、隼人と佐倉千景は偶数の走者の反対側のコースへと案内された。


彼等と離れるのは凄く不安。
それにライアーのサキと二人なのは、かなり嫌な状況だ。


「あのさ…サキ。」


先程からずっと、隼人の腕に自分の腕を絡めていた彼女の姿が浮かぶ。


考えないように奥にしまっても、何度も思い出される。


「隼人に…その、あんな風に触れるのは止めてほしい。それに傷つけるのも…駄目。」


モヤモヤと何処にもぶつけようのない感情が溢れてしまいそうで、必死に自分の中に抑え込んだ。


するとクスクスと笑ったサキが、私へと目を向けると三日月に細める。


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