怪物【下】完+おまけ

ここのつ /悪魔の罠



「よし、これで手が使いやすくなった。」



サキの見るに堪えない程血塗れだった手は、綺麗に洗われ、包帯で処置が施されていた。



「本当に痛くないの?」

「余裕。」


そして体操服も着替えた彼女は、「さて」と椅子から腰を上げた。



「サキ、私達はこれからどうするの。みんなが避難している体育館の方に行くの?」

「それが一番良いかもね。でも……。」



何かが引っかかるのか、顎に手を当てながら彼女は難しい表情を浮かべる。



「何か、凄く嫌な感じがする。」



確かに、私も隼人達が屋上へ向かってから胸騒ぎが落ち着かない。


もしかしたら彼等の身に、何か恐ろしい事が起ころうとしてるのかもしれない。


0
  • しおりをはさむ
  • 1098
  • 1739
/ 661ページ
このページを編集する