怪物【下】完+おまけ

いつつ /X エックス



この人は一体誰なのだろうか。


助けてくれてるみたいだから味方?



バイクが猛スピードで道路をかけぬけているとはいえ、誰か分からない人の腰に手を回している自分に少し恥じらいを感じる。



首だけをひねって振り返れば、白狐の面の人達の姿はなかった。




ーーーなんとか振り切れたようだ。



「助けてくれて…ありがとうございます。ところで、貴方は誰ですか?」



慣れないムスクの香りがして何だか落ち着かず、ギュッと唇を噛む。


暫くの沈黙の後、エンジン音にかき消される程小さな声で一言。



「X(エックス)」



と呟いた。


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