それが罪だとしても…【完】

11章 罪を犯しても…

 
目を覚ますと、すぐ目の前には恭哉の寝顔があった。

そんな光景にも、いい加減慣れてきたこの頃。

恭哉とは同じベッドで眠り
動物のように抱き合い
まぶしい朝を迎える。


いたた……。


寝返りを打とうとしたときに感じる、股関節への痛み。
完全に昨日の情事のせいだ。


ようやく熱も落ち着いて、本調子に戻った週末。
恭哉は宣言通り、容赦なくあたしを抱いた。


本当に、実は動物なんじゃ…と思えるほどの盛りっぷり。
そんなこと、本人に言ったら、それこそまた犯されそうだけど。


そんな彼に抱かれることに、少なくともあたしは抵抗感はとっくになくなっていて……。



「……」


目の前で眠る、その綺麗な横顔を愛しいとさえ感じている。



あたしは彼を愛してしまった。



誘拐犯である彼を。

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