発情注意報!!【完】

1章 真面目なヒロイン

 
きっかけは、ほんの些細なことだった。


「ただいまー」


赤いランドセルを背負う、まだ小さな背中の頃の私。

10歳の誕生日を迎え、ようやく二桁の年齢を迎えた頃だった。


家に帰ると、誰もいなくて
お母さんはおばあちゃんのところに行くと今朝言われたことを思い出した。


頼まれていた洗濯物を中に取り込んで
太陽いっぱい浴びた洋服を、家族それぞれに分けて畳んだ。


お母さんとお父さんのは、二人の寝室へ、
自分のものは自分の部屋のクローゼットへ。

そして、7つ離れたお兄ちゃんのものは、お兄ちゃんの部屋へ……。


「ここでいっか」


お兄ちゃんの服をどこに置こうか悩み、ベッドの上にしようと中に踏み入れた。

決して綺麗とはいえないお兄ちゃんの部屋は、よくありがちな高校生男子の部屋のありさまだ。


床にばら撒かれた雑誌やガラクタを踏まないようベッドまでたどり着いて、服だけを置いて部屋を出ようとしたとき……


「……なにこれ?」


ベッドの枕元に置いてあった一つの雑誌に目がいった。
 

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