発情注意報!!【完】

10章 ルール

 
えーっと…新先輩は……。


今日はバイトが休みのフリーデー。
というのも、捻った足のために今週いっぱいまではバイトをお休みさせてもらったので、しばらくは放課後が空いた状態だ。

お礼もかねて、帰りのHRが終わると、新先輩の教室を覗いてみた。


……いない。


だけど、そこには新先輩の姿は見当たらなかった。


もしかして、誰かと資料室に行ってたり……。


そう思うと、なんだか心がモヤモヤとしていった。
今までだって当たり前の日常茶飯事だったのに、なぜか新先輩が他の女の人を抱いているかもしれないと思うと胸がちくりと痛む。

この前から、ちょっと変だ。



「あれ?この前の一年じゃん」



資料室へ出向こうか悩んでいると、前方から別の男の人の声が。
顔を上げると、ちゃらそうな茶髪にピアスを複数つけた先輩が立っていて、


「新待ってんの?」


と、グイグイと詰め寄ってきた。


その容姿に、思わず一歩引いてしまいそうだったが、彼がいつも新先輩と一緒にいる先輩だと思い出し、グッとそれを堪えた。


「はい……。新先輩、もしかしてもう……」

「新なら、今日は休みだけど。熱があるとか」

「え!!」


予想外の言葉を聞いて、廊下中の人が振り返るほど、声を上げてしまった。
 

0
  • しおりをはさむ
  • 330
  • 2473
/ 238ページ
このページを編集する