発情注意報!!【完】

16章 素直に

 
「で?アンタいったい、何握ってんのよ?」


これは……
デジャブだろうか。


私の目の前には、3人の先輩女子。
いつも新先輩の周りをウロウロしているいわゆる取り巻きたちだ。

そこにユリ先輩はいないけど、私はどうやら、この前と同じような理由で半ば無理やりに呼び出されていた。


「握ってるって……いったい、何をですか?」

「とぼけないでよ!新の弱みかなんかを握ってんでしょ!?
 じゃなくちゃ、アンタみたいな地味で昭和女、新が相手にするわないじゃん」

「いや、べつに……」


相手になんか、されてません。

むしろ、突き放され、大嫌いだとさえ言われたのに……。


何かがとち狂って、彼女たちは誤解して、私をひがんでいる。


「吐き出さないと、痛い目に合うよ」


じりっと詰め寄られて、綺麗に編んだ三つ編みを掴まれた。

何か言った瞬間、思い切り引っ張られそうだ。


「私は何も……」
「とぼけんなって言ってんだよ!!」
「いっ……」


予想的中。

最後まで言う隙もなく、髪を引っ張られた。


もー最悪。
このままキレてもいいかな。

いや、キレたところで、さすがに相手が3人いたら敵わないだろうけど。
 

0
  • しおりをはさむ
  • 329
  • 2463
/ 238ページ
このページを編集する