発情注意報!!【完】

 
「仕込み終わったの?」
「ああ。今日は桜が待ってるから、明日の朝早く来てやることにした」
「ごめん……」
「っつか、なんか悩みでもあんの?」


私の様子を察してか、航ちゃんが心配そうに尋ねてきた。

航ちゃんなら……
聞いてみてもいいかもしれない。



「ねえ」
「ん?」



「やっぱ、処女ってめんどくさいの?」

「ぶっ……!!」



突然の私の発言に、航ちゃんは思い切り吹き出していた。

あーあ、飲食店なのに……。
まあ、口の中に何も入ってないから大丈夫だけど。


「おまっ……いきなり何言ってんだよ」
「うーん……ちょっとね。
 処女だって言ったら、嫌がられて……」
「……」


ぽかんとする航ちゃんの顔。

だけどそれが、見る見るうちに真っ赤に染まっていった。


「な、なんだそれっ。
 そんな最低なことを言う奴を、お前は好きになったのか?!」

「え?べつに好きじゃないよ?」

「は?」

「え?」


あ、話がかみ合わなくなった。

ああ、そっか。
私が価値観変なんだ。
 

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