発情注意報!!【完】

6章 好きって何?

 
「この間の小テストを返すぞー。青木ー、飯島ー」


数学の時間。
前回、抜き打ちで行われた小テストの返却をしていく先生。


「三嶋ー。すごいな。引っ掛け問題にも引っかからずに満点だ」

「……ありがとうございます」


自分の番が来て、わざわざ点数を発表してしまう人。

ダメだな。この人は。


おかげで、周りからはどよめきが起こり、


「さすが三嶋さん」
「こんな小テストなんかで、ミス起こさないよね」


などとヒソヒソ声が聞こえた。


いい加減、こういうのには慣れた。
中間テストの順位発表以来、私には「学年首位」というレッテルが貼られているから。


勉強は、べつに学年トップになりたくて、励んでいるわけでもない。
親が教育ママというわけでもない。

ただたんに、私が他にすることがないから、常にテキストと向き合っているだけなのだ。


勉強をしていないと、私の頭の中に流れ込んでくるのは、煩悩のみ。
頭の中で妄想が炸裂し、いわゆるいかがわしいことばかり、頭の中で考えてしまうのだ。

だからそれを打ち払うために、空き時間は勉学に励み……


気付けば、偏差値の高い学校の、そして学年トップという地位にまで上がっていたのだ。
 

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