発情注意報!!【完】

8章 気になる存在

 
「すみませーん!クランベリータルト、もう少しでなくなりそうですー!」
「了解」


今日はバイトの日。
いつものように、航ちゃんのケーキカフェでスタッフとして働き中。

いつもなら、学校の制服から、この可愛いミニスカートの制服に着替えることは抵抗があったけど
もう学校の制服も短いので、抵抗もなくなっていた。


ショーケース内のケーキをチェックして、厨房に数少なくなったケーキを伝える。
クローズ時間が近くなければ、またここに新たなケーキが追加されていくのだ。


「はい。新しいの」
「ありがとうございますっ」


綺麗な色合いのクランベリータルトを両手に、ここの社員として働いている志穂さんがショーケース前にやってきた。

志穂さんは、航ちゃんより3つ年上で、スタッフ兼店内のマネージャー的なことをしている。


志穂さんからクランベリータルトを受け取ると、ひとつひとつ丁寧にショーケースに並べていった。


「ご機嫌ね、桜ちゃん」
「え?」
「鼻歌が流れてるわよ」
「あ……すみませ」


うわ……。
無意識に鼻歌とか、どんだけ恥ずかしいの。

勝手に、頭がお花畑モードになってる自分に、きゅっと身を引き締めた。


「恋でもしてるの?」
「え!?」


突然すぎるワードに、思わず持っていたタルトを落としそうになった。
 

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