黒の蝶【完】

1)



瞼を、うっすらと開けると、真っ白な天井が見えた。


ここは何処……?


そう思ったのは、一瞬だけで、頭の中の脳が働かない。


「目が覚めたのね?」


その声が聞こえ、視線だけを声の主に移した、


「今、先生を呼んで来るわ」


声の主は、そう言葉にすると、私の視界から消えた。


“分からない?”


何が……?


私の中で別の私が、そう問い掛けて来て、何気に問い返した。

だけど、それで終わった。

パタパタと、数人の足音が聞こえたと思ったら、私の身体についている物が取られる。

ふと、視界に入ったのは沢山の機械。


何故……?

0
  • しおりをはさむ
  • 805
  • 3498
/ 373ページ
このページを編集する