黒の烏【完】

12)



瞼を開けると、見覚える天井が見えた。

黒の天井の壁紙に、黒の薔薇の模様。

そして、部屋にはエゴイストプラチナム香り。

此処が何処なのかは、私が1番良く知っている。

だけど、此処にはいられない。

そう思いながら、起き上がり、1度ベッドサイドに腰掛けた。


私は眠っていた訳じゃない。

失神させられてただけだ。

だけど、凄く寝ていた様にも思う。


そんな事を思いながら、自分の身体が軽いと感じ、着ている物を見た。

私が着ている物は……下着と黒のワイシャツのみ。

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