超変態彼氏

朦朧

私に一喝された浅宮


「………………………」


「ちょっと!手伝ってってば!」


「…あ…あぁ、わ、分かった」



魂が抜けたようにしていた浅宮。
しばらく石のように固まっていたけど、やっと動き出すと、扉の端を掴んだ。


「いっせーので行くぞ」


「うん」


「いっせーの、せっ!」


浅宮の怪力であれほど動かなかったドアが部屋の内側からドアノブを掴んでいた加藤ごと開き、指が挟まれていた杉山を巻き込みながら外の通路に転がる。

私はなんとかそれをかわし、地面に尻餅をついただけで済んだ。


開け放たれたドア。今がチャンス。部屋の中にダッシュで駆け込んだ。


「待てぇ!」


後ろから響いた加藤の声
玄関を飛び越え、土足のまま薄暗い廊下を駆け、正面のドアを開けた。


「優!」





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