だから私は貴方に騙される 上

慣れてきた生活 /お買い物

黒須さんの欲しいものをリサーチすることは素晴らしく順調に滞っております。

まぁそんなに焦ってませんけどね。

それはそうとですよ!

眉毛オーケー!
無駄毛オーケー!
明日の服オーケー!
財布、定期オーケー!
リュックの中オーケー!
集合場所と時間オーケー!

オールオッケーです!

そう、明日は待ちに待った仁科さんと夏実さんとのカフェランチ。

ついでに時期も時期だから、お買い物もする予定だとか。

仁科さんが化粧品を一緒に選んでくれるとか。

楽しみすぎて、今日早番終わりでお風呂も入って、ご飯をモリモリ食べたはずなのに、もう少しで日付を越えるのに全く眠くありません。

「どうしよう、明日7時には起きなきゃいけないのになー困っちゃうなー」

お布団を出したコタツに足を入れながら、何度も3人だけのグループRINEを見返します。

何回ループしてるのかなっていうくらい何回も何回も見てしまいます。

黒須さんがいたら、早く寝なくちゃと言ってくれますが今はお家にいません。

でも連絡なかったし、今日こそは帰ってくるんじゃないかな?

4日帰ってきてないから流石に帰ってきますよね。

………わからないけど。

夜中の2時だか3時だかに電話掛かってきて、飛び起きて病院に行ったきり。

今ごろ、何をしてるのかなぁ。

白衣着て、働いてるのかな?

黒須さんの白衣姿とか、似合ってるんだろうなぁ。

働くイケメン、いいですね。

黒須さんが大変なのをすっかり忘れて、黒須さんがスマートに働いている想像をしてみました。

そうしたら、玄関の鍵穴がガチャガチャ言いました。

「あ!」

お!これはもしや、噂をすれば影がさす的なあれですか!

噂ったって私が考えてただけだけどね!

それはそうと、リビングを抜け出して廊下へ出ました。

「おかえりなさい!黒須さ「あー……ただいま」

玄関から入ってきたのは爽やかとは程遠いい疲れ切った黒須さん。

しかもお顔が。

「…………」

「あぁ……眠い………水飲みたい……あ、白湯かなぁ……」

薄い黒須さんでもハッキリとわかる髭。

イケメンの欠けらもない姿に何かびっくり。

……ヒゲ、似合わないですね。黒須さん。

「あれ……?靴が脱げない………」

「黒須さん、靴紐踏んでますよ………」

「あ」

片足ずつ脱ごうと奮闘する黒須さんですが身体がフラフラしているのか脱げません。

慌てて私が黒須さんの足から靴を脱がしました。


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