「猫系男子の恋模様」ー完ー

たまくんと動き始めた世界


「ひどいなぁ・・・希々ちゃん」

「・・・ごめんなさい」


私の部屋に上がった幸くんは困った顔をして、私がたまくんの部屋に忘れてきたスクールバッグを手渡してくれた。


「俺とたまが喧嘩中なの知ってて、俺使うんだもん」


そう言って幸くんは唇を尖らせる。


「・・・でもおかげで仲直りできたでしょ?」

「おかげ様で。まぁ・・・でも、別のことで怒らせちゃったみたいだけど」

「え?」

「いや、こっちの話し。で・・・どうして、たまのこと避けてんの?」

「・・・」


私は思わず俯いた。

昨日何度かたまくんから電話がきた。

どうやら私が帰ってから、少しして起きたみたいだ。

帰りの電車の中でも制服のスカートの中でケータイはずっと震えていた。

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