「猫系男子の恋模様」ー完ー

たまくんと恋模様


*環side*


ー会って話しがしたいー


柚からのメールは、最近になってよく送られてくるようになった。

話しがしたい、って。
今更なにを話すんだよ。

裏切ったのは柚の方なのにー…

そうやって子供じみた意地が邪魔をして、兄貴と柚のこと、祝福出来ずにいる。

もう、あの夏のことを攻める気なんてないのに。

けど、メールがくるたびにあの夏のことが俺の感情を支配する。


「俺なんかと一緒にいて、楽しい?」


俺の突き放すような言葉に相原さんは傷ついたような顔をした。

傷つけたのはわかっている。

だってわざとそういう言葉を選んだんだから。

…怖かった。
相原さんといるのは。

この気持ちがなんなのか、わかってしまいそうだから。

すごく、すごく怖かった。


「っ」

「ご、ごめ…」


けれどそれ以上に、相原さんの泣き顔は堪えた。

俺はいつもキミにそんな顔をさせてばっかりだ。

気がついたら、俺は相原さんを連れさらうようにして教室を出ていた。

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