龍華

第一章 /プロローグ


あの日、あたしは暗闇の中で一人の男と出会った。




男はまるで感情が無いかのように無表情で人の胸ぐらを掴み、何度も何度も殴っていた。






"意識のない奴を殴って楽しいか?"



男の背後でそう言うと、男は胸ぐらいを掴んでいた人に興味を無くしたのか、地面に放り投げてあたしの方に体を向けた。




"なんで喧嘩してんだ?"



男は背が高いため、少し上を向いて男を見る。




"んなの、強くなりたいに決まってんだろ"



"そんくらいの理由で喧嘩すんな



正直、今のお前すっげーかっこわりぃ"





その瞬間、男はあたしに殴りかかってきた。








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