HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

家に帰って着替えてから、


あたしは夕暮れの街で再び亜由と合流した。


場所は、最近出来たという大人な感じの焼き肉屋。


久しぶりに会う大学生の雅人先輩は、相変わらず爽やかだ。


「美緒ちゃん、元気だった?」

「はい」


あたし達は奥の席へ案内され、


先に来ていた雅人先輩のお友達がわざわざ立ち上がって迎えてくれた。


メガネが似合う、穏やかで優しそうな人。


「はじめまして。沢田佑介です」

「こんばんは。東条美緒です」

「美緒ちゃんが来てくれるっていうから、メンバー厳選したんだ。取り合いになっちゃうから」

「えー?可哀想~」


雅人先輩の冗談に、亜由が楽しそうに笑う。

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