HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

「俯く男を残して颯爽と去っていく美緒ちゃんの潔さにグッときたんだって」

「…佑介さんMでしょ…」

「うん。Mだなありゃ。でもすげぇいいい奴だよ」

「それはわかるけど」

「美緒ちゃん、今彼氏いないんだろ?」

「いないけど…」

「何だよその何かありそうな言い方は」

「今、美緒の前に熱くてガキな男が現れてさ」

「学校の奴か?」

「うん。行く末を楽しみにしてたとこだったんだよね」

「ふーん。高校生にもいろいろあるんだな」

「そうよ。毎日大変よ」


美緒と昴くんとフワフワ女の三角関係を思い浮かべ、溜息をつくあたしの口に、


「ご苦労さん」


雅人が、焼きたてのカルビを放り込んだ。


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