HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

CrossKiss /亜由side


「じゃあね、美緒」

「うん。雅人先輩、ご馳走様でした」


佑介さんの隣でお礼を言う美緒に、雅人はニッコリと微笑んで手を振った。


「また遊ぼうね。佑介、襲うなよ」

「わかってるって」


雅人の際どい発言に、佑介さんが苦笑する。


お店を出たあたし達は、別々に帰ることになった。


心配げに視線を送るあたしに、美緒が気づいて微笑む。


その笑顔を見て、決して昴くんのことで自棄になっているんじゃないってことがわかって、少しだけ安心出来た。


「行こっか」


佑介さんが美緒に優しく声を掛ける。


あたし達が、反対方向に足を進めた時だった。

0
  • しおりをはさむ
  • 1316
  • 936
/ 428ページ
このページを編集する