HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

SweetKiss /美緒side


昴の温かな腕に包まれていたら、いつのまにか深い眠りに落ちていた。


目を覚ますと、カーテンの隙間から西日が差し込んでいる。


あたしは顔をずらして、すぐそばにある昴の顔を見上げた。


顔に掛かる薄茶色の柔らかい髪。


すっきりと通った鼻筋。


男の人なのに、なんだか色っぽい唇。



あの唇にあたしは…いっぱい…



そんなことを思い浮かべて、赤くなってしまう。


あたしを抱いたまま静かに寝息をたてる彼に、


愛しさと幸せを感じた。


なのに…


「……」


何故か急に不安に襲われ、ゆっくりと上下する胸に顔を埋(うず)めた。

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