HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

PainKiss /美緒side


HRが始まる10分前に、上履きに履き替えた。


「間に合った…」

「昴のせいだよ」

「美緒が朝から色っぽいんだもん」

「あたしのせい?」


クスクス笑ってると、


「ん」


昴が左手を差し出してきた。


あたしは困った顔して、しばらくその手を見つめる。


「嫌?」

「…騒がれるもん…」


手を繋いでいなくても、一緒に登校しただけでこの騒ぎ。


今だって、下駄箱の向こうから女の子の集団がこっちを見てキャーキャー言ってる。

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