HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】
Jealousy
Kiss /美緒side
昴はあたしの手を引いて、夕暮れの廊下を歩いていく。
いきなり連れ出されてワケがわからないまま、
「…どこ…行くのっ…?」
目の前の背中に息を切らしながら、問いかける。
「……」
返事をしてくれない昴に、不安が募る。
「ねぇっ!」
少し大きな声を出すと、
「…アイツがいないとこ」
昴は低い声で、何かを呟いた。
「何?聞こえない…っ…」
「……」
それ以上何も答えてくれない昴。
あらすじ
「あたしを止めて」
想うほど怖くなる―。
「足りねえ。もっとハマれよ」
堕ちるほど狂いそうになる―。
2人の甘い物語。
目次
総合ランキング1位獲得!(2014年11月)