HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

JealousyKiss /美緒side


昴はあたしの手を引いて、夕暮れの廊下を歩いていく。


いきなり連れ出されてワケがわからないまま、


「…どこ…行くのっ…?」


目の前の背中に息を切らしながら、問いかける。


「……」


返事をしてくれない昴に、不安が募る。


「ねぇっ!」


少し大きな声を出すと、


「…アイツがいないとこ」


昴は低い声で、何かを呟いた。


「何?聞こえない…っ…」

「……」


それ以上何も答えてくれない昴。

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