HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

LiarKiss /昴side


今日の感想を言い合いながら、美緒と手を繋いで駅まで歩いてる時だった。


公園の前に差しかかると、


「昴くん!」


背後から、オレを呼び止める声が聞こえてきた。


驚いて振り返ると、オレ達に向かってゆっくりと近づいてくる真奈美の姿が目に映った。


「昴…あたし先に…」


美緒が繋いだ手を離そうとするので、力を入れて留(とど)めた。


「そんな必要ない」

「でも…」


不安げにオレを見上げていた美緒が、ふと視線を戻した。


正面に向き直ると真奈美がすぐ目の前にいて、


「久し振りだね」

「…あぁ」


オレを見上げて微笑んだ。

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