HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

「美~緒?」


遼の笑いを含んだその声に、あたしは慌てて濡れた頬をサッと拭ったけど、


「久々に見た。お前の泣き顔」


…バッチリ見られた後だった。


「アイツ、お前にマジなんだな」

「……」

「お前も…だろ?強がりばっか言いやがって」


遼が呆れたようにそしてあまりにも優しく微笑むから…


笑いながらも、あたしはもっと涙が止まらなくなった。



東の空が、明るい。





もうすぐ、夜が明ける。





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