HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】
Break
Kiss /昴side
リビングでボンヤリしながら想うのは、美緒のことばかり。
『今日は帰らない』
保健室を出てすぐ、送られてきたメール。
今頃誰と一緒なのかわかっているのに、それでもオレはずっと待っていた。
部屋に響く時計の音。
どれくらい聞いていたんだろう…
携帯を開き、届いてないメッセージに溜息をつく。
半ば諦めて立ち上がりかけたその時、リビングのドアが開いた。
そして…
「昴…っ」
勢いよく胸に飛び込んできた美緒の背中を、信じられない気持ちで支えた。
あらすじ
「あたしを止めて」
想うほど怖くなる―。
「足りねえ。もっとハマれよ」
堕ちるほど狂いそうになる―。
2人の甘い物語。
目次
総合ランキング1位獲得!(2014年11月)