HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

BreakKiss /昴side


リビングでボンヤリしながら想うのは、美緒のことばかり。


『今日は帰らない』


保健室を出てすぐ、送られてきたメール。


今頃誰と一緒なのかわかっているのに、それでもオレはずっと待っていた。


部屋に響く時計の音。


どれくらい聞いていたんだろう…


携帯を開き、届いてないメッセージに溜息をつく。


半ば諦めて立ち上がりかけたその時、リビングのドアが開いた。


そして…


「昴…っ」


勢いよく胸に飛び込んできた美緒の背中を、信じられない気持ちで支えた。

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