HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

LoseKiss /美緒side


ドアが開いて微かな明かりが差し込むと共に、


昴が静かに入ってきたのがわかった。


あたしは目を閉じたまま、昴の気配を感じていた。


ベットが軽く沈んで、あたしの髪に優しく触れる指の感触と、


唇にそっとぬくもりを感じた。



閉じた瞳から、一筋の涙が頬を伝った。



昴の気配が遠ざかり、寝室がまた暗闇に戻る。


玄関のドアが閉まる音を聞きながら、


あたしはゆっくりと起き上がると、携帯を手にした。

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