HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

LoseKiss /昴side


真奈美の電話を切ってから15分。


駅に着くと、人気(ひとけ)の無いバスターミナルのベンチで俯いて座っている小さな影を見つけた。


「真奈美!」


オレに気づいて、真奈美が顔を上げる。


その瞬間、怯えているような表情が崩れ泣き顔になった。


「昴く…っ!」


近づいていったオレに手を伸ばし、胸にしがみついてくる真奈美。


その震える背中を支え、オレは困惑していた。


「どうした?」

「……」

「真奈美?」

「……」

「…帰るぞ。おばさん心配してる」

0
  • しおりをはさむ
  • 1316
  • 936
/ 428ページ
このページを編集する