HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

PromiseKiss /昴side


「おら」


ボンヤリと空を眺めていたオレに、缶コーヒーが差し出された。


「サンキュ」


礼を言って受け取ると、慧が隣に腰を降ろしコーヒーのタブを開けた。



慧に背中を押されたあの日から、1年が経った。



いつのまにかオレも受験生。


放課後は図書館で勉強してから帰宅する毎日を送っている。


今日も一緒だった慧と、休憩をしに中庭へ出てきた。


慧とは、わからないところを聞いたりするうちに自然と溝がなくなっていった。


つるむようになったオレ達を、周りは不思議がっていた。


美緒ももういないし、公表してもいいんじゃないかとのオレの提案は即却下された。


(無駄に騒がれたくないんだそうだ。やっぱり双子だ…)

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