HEAVEN'S KISS Ⅰ【完】

CrossKiss /慧side


バシッ


3本目の矢が気持ちのいい音を立てて的に当たると、


「カッコイイー!」


…無邪気な声が飛んできた。


「ここに来るなって言っただろ」


弓を下して軽く睨むオレに、


「だって…。一緒に帰ろ♪」


全くめげない美緒が、笑いかけてくる。


「無理」

「どーして?待ってたのに」


プッと頬を膨らます美緒に、思わず溜息が出た。


近づいて、不機嫌になってる美緒の頭を撫でようとしたオレは、


体育館の入り口からこっちを見ている"アイツ"の姿を視界の隅で捉えた。

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