HEAVEN'S KISS Ⅱ【完結】

LoveTrapKiss /昴side


キーを打つ手を止め顔を上げると、向いのデスクで今日もバリバリと仕事をこなしている姿が見えた。


いつもと変わらない様子にホッとしてたけど…


昨夜の泣きそうな顔を思い出すたびに、このままじゃやっぱりまずいよなと思う。


休憩室でコーヒーを飲み干した頃には、気持ちも固まっていた。


今度は逃げずに、もう1度須永とちゃんと話そう。


どうしても納得してもらえなかったら、その時は美緒の名前を出そうと考えてた。


須永は言い触らしたりするような奴じゃない。


美緒に少し遅くなることを伝えようと、スーツの胸ポケットを探ったけど空だった。


席に戻ろうとした時、


「はい、机の下に落ちてたよ」


そう言って、須永がオレの携帯を届けてくれた。


「サンキュー」と受け取った後、小さく深呼吸する。


「…あのさ、話があるんだけど」


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