LOVE&BEAT

PAIN /里緒loves

ビルの谷間にひっそりと建つお店、『BLUE MOON』。



玲に手を引かれ、1段ずつ階段を上るごとに、
心臓の音が早くなっていく。



「…玲…」



突き当たりの部屋の前で、ドアに手を掛ける背中を呼び止めた。



「ん?」



「……」



振り返った瞳には、今にも泣きそうなあたしの顔が映ってた。



やっぱり怖い…



ここまで来て足が竦んでしまうあたしに、



「そうや、里緒」



玲が、思い出したように言う。


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